最終更新日 2025年7月7日
普段の生活の中においても身近に存在し続けている家電製品を使用する時には、対象の製品から伸びている電源コードを手に取り、壁面などに設けられている差込口に差し込んで電力を得ます。
そのように電源コードから得た電力を電化製品の中に取り込みつつ、正しく機能させるべく適材適所に供給する役割を果たしているのがスイッチング電源です。
直流電圧に共通されている理由
スイッチング電源の動作において特徴的かつ共通している要素として挙げられるのが直流電圧である様子で、直流電圧に共通されている理由は交流電圧のままだと電気を流した製品が壊れるためです。
日常生活はもちろん仕事などでも使用する機会がある大切な製品が壊れてしまう事を防ぐべく、交流電圧のままにならないようにスイッチング電源を使用して圧が低い直流電圧に変えて供給しています。
そのような変換をする段階を総括的に解消させるには、半永久的に用いる事が可能なバッテリーが存在していて搭載されている様子ですが、今日において半永久的に用いられるバッテリーは存在していません。
これまでに比べると駆動時間が飛躍的に延びているものの、高い負荷がかかる作業を長時間にわたって行い続ける場合には、途中段階で電源コードから電気を得る必要性があり、大切な機器を守るにはコードから得た電気を安全に供給すべくスイッチング電源が活躍します。
スイッチングの技術
あらゆる機器に採用されている中今日において身近なのはノートパソコンですが、業務用の機器や材料などを手がけている工場もしくは研究所などでも同様に採用されています。
工場もしくは研究所には対象物を作成するために欠かせないモーターなどの他に、働いている方々が快適に過ごせるようにファンなどもありますが、全てに共通してスイッチングの技術が見られます。
安定的に供給し続けられるようになるので、計画的に物を作り上げて納品しなければならない現場であっても頼もしくサポートしてくれる上に、活躍してくれる期間も長いため信頼性にも長けています。
同じく信頼性に繋がる要素としては煙や火が発生しないという点もありますし、ノイズがとても小さいため工場が存在している場所が比較的民家などに近くても、近所への影響を心配せずに操業可能です。
こうした仕組みの電源が誕生する前に主流だったのがリニアと呼ばれる方式の電源で、50年前にはあらゆる現場で使用されていたものの、サイズや重量などが関係して少しずつ置き換えられていった歴史があります。
スイッチング電源が歴史を歩み始めたのは50年前
当初よりも色々な現場で用いられる事例は減少傾向になっていますが、スイッチングをしないという特徴から切り替えによるノイズを発生させたくない計測機器や測定機器においては現役で使用され続けています。
現在において主流になっているスイッチング電源が歴史を歩み始めたのは50年前で、宇宙を目指していた組織が月に向かってロケットを飛ばす事をきっかけにして開発されたのがきっかけです。
ロケットに採用する電源は元来の電源を用いる計画もありましたが、月を目的地にしている特性上重量があり過ぎるという判断になり、より一層軽量で先進技術を詰め込んだ電源を生み出す事になります。
そういった歴史がある電源は同じくスイッチングとして分類されていても種類が異なる物があり、出力する電圧を常に同じにし続けるタイプと電流を同じにし続けるタイプに分けられます。
詳細に目を向けていくとタイプが異なる物には電源の形も挙げられ、ユニット型と呼ばれているタイプはシャーシと共にカバーが付いている箱型の形をしているのが特徴です。
意識的にカバーが存在していないタイプを選ぶ事もできる
カバーが付いているタイプが多いですが、意識的にカバーが存在していないタイプを選ぶ事もでき、カバーが無い方を選べば外部に熱が放出させやすくなるので、安定的に機器を動かし続けられるようになったり寿命が長くさせられます。
置き方については縦置きにする事になっていますし特性上他の置き方はし難い様相になっていますが、気を配らなければならないのはメッシュ状になっている所を机の天板などと接触させないようにする事です。
メッシュ状になっている理由は、外部から基盤などに物が当たって基盤が傷ついてしまわないようにしつつも内部で発生している熱を放出させ続けるためなので、メッシュ状の部分を下方向にしてしまうと発生している熱が内部に溜まり続けてしまい、本来のパフォーマンスが発揮し難くなります。
安定的に動かし続けるには熱の放出の重要性がとても高い様子から、300Wを超えるタイプに関してはファンが搭載されていますが、静音性に拘るのであれば300Wを超えていても意識的にファンが搭載されていないタイプを選定して購入しましょう。
まとめ
他にも、導入する際のコストをできるだけ低くしたいと考えている時にはシャーシのカバーが存在していないタイプを選ぶようにすると、カバーが物理的に無いが故に導入コストが小さくさせられますし、薄さが著しく薄くなります。
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