最終更新日 2025年7月7日
日本ユニセフは日本の人たちにユニセフや世界の子どもたちの現状について理解してもらい、ユニセフ募金などの協力を求めてている組織です。
職員は日本の中で様々な広報活動やキャンペーンを行なって、ユニセフ募金を呼びかけたり協力してくれる人々のサポートを行なっています。
私が在住している兵庫県にもユニセフ団体はあります。
ユニセフは世界150以上の国や地域で子どもの権利を守るために活動している国連の機関なのに対して、日本ユニセフはユニセフと協力協定を結び、ユニセフの活動を支えている民間からの募金を集めてユニセフに届けたり、ユニセフの活動を日本の人たちに伝えるために作られた日本独自の民間の団体です。
いわゆる公益財団法人と呼ばれる団体で、ユニセフと日本の橋渡しをしている存在です。
ユニセフの活動は政府と一般の人々からの募金により成り立っていて、ユニセフの活動を支えるための募金を集めるための日本ユニセフのような団体(ユニセフ国内委員会)は34の国と地域に置かれています。
もしユニセフの職員になりたい場合は、国際公務員になる必要があります。
英語やフランス語が堪能であること、大学院の修士課程修了程度の専門知識があることなどが条件です。
ユニセフ時代は、保健、栄養、水と衛生、教育、子どもの保護、緊急支援など様々な活動をしており、それぞれの専門分野ごとに専門の職員が存在します。
計画や予算を立てたり、政府や地域の人たちと交渉する仕事も行います。
最近ではコンピューターなどの仕事に使う機材を整えたりといった仕事もあります。
■ユニセフの素晴らしい思想
日本も第二次世界大戦の後には、子どもたちが食べたり着るものに不足していたため、ユニセフから1949年〜1964年まで支援を受けたことがあります。
給食用の粉ミルク(脱脂粉乳)や薬、服の原料となる原綿などがユニセフから送られました。
なぜ服そのものではなく服の原料となる原綿を送ったのかというと、自分たちの服は自分たちで作るという自立を促すためです。
日本はもともと繊維産業に優れた国で、布や衣服を作る技術は確立していました。
できあがった衣服を送ることは可能でしたが、そうすると日本の繊維産業が廃れてしまうということであえてユニセフでは原料を送ったのです。
ユニセフは単に足りない物資を支援するだけではなく、日本の経済発展のための支援も考えて行動したというわけです。
日本ユニセフに協力することでユニセフの活動を支えることになるので、興味のある人は積極的に募金活動に参加してみるといいでしょう。