最終更新日 2025年7月7日
「ビジネス英語を学びたい」
「ビジネス英語の学習方法について知りたい」
「仕事で使える英語を学びたい」
ビジネス英語の学習は、例えば日常会話とか海外への観光旅行などで必要とされる英語とは分けて考えたほうが良いです。
もしかすると、まずは日常会話をマスターしてからビジネスレベルを考えようとか、プライベートの海外旅行で会話できるくらいの力がないとビジネスでは全然通用しない、などと考えている人もいるかもしれませんが、これは100%間違っているとまでは言わないものの、相当の誤解というか誤認を含んでいます。
ビジネス英語と日常英語の違い
先ほどのように考える人は、英語のレベルで言うと最初が日常会話、次に海外旅行、さらに留学とかビジネスといったように、順を追って次第に高度でレベルの高いものとなると暗黙のうちに思い込んでしまっており、前のレベルが達成できてもいないのに次のステップに進めることなど考えられないと思っています。
これは必ずしも正しくありません。
一つの例を挙げますと、日常会話をするために必要な語彙は4000語から5000語程度とされることがある一方、ビジネスでは、当然状況によって変動幅は大きいものの1550語から2000語もあれば十分となることもあります。
そもそも仕事には専門性というか範囲があるのですから、時事問題とか一般教養的なスキルは、あったほうが良いのは事実でしょうが必須かと言われるとそうではありません。
まずこの点の誤解を解きましょう。
仕事で使える英語を身に付けたい場合
仕事で使える英語を身に付けたいと思うのであれば、日常会話とか海外旅行レベルからマスターしなおそうと考えるのは回り道です。
ダイレクトに仕事で使う英語に飛び込みます。
そもそも、日常会話とか海外旅行で使う英語を学んだところで、実業務では使う機会に乏しいのですから上達も望めませんし、モチベーションも続きません。
そうではなくて実際の場面で使える表現とか単語、フレーズを勉強するほうが、即座に利用することができてモチベーションもアップしますし、インプットだけでなくアウトプットも経験することでより一層使えるスキルとして頭の中に定着すると言われています。
ただ、そうは言っても自分の英語力は中学レベルすら怪しいというような人も、日本人の場合は多いかもしれません。
このような場合は、いきなりビジネスで用いる英語の勉強だけを始めても丸暗記が精一杯で、全く応用が利かないということは起こり得ます。
基礎となる学力に乏しいのですから当然で、これではいくら実際のシーンで使ってみると言っても無理があります。
中学レベルの基礎的な英語の構文・文法・単語などを復習し直す
当たり前のことですが覚えたのと全く同じシーンが現実面でも常に現れるとは限らず、ちょっと異なっているだけで何もできなくなってしまうからです。
この場合は、中学レベルの基礎的な英語の構文・文法・単語などを復習し直すことには大いに意味があります。
何も先ほどと矛盾したことを言っているつもりはありません。
日常会話からやり直せと言っているわけでは決してなく、中学レベルであってもビジネス英語の基礎になっている内容はいくらでもあります。
必ずしも中学生向けの参考書を購入する必要はなく、内容はそのレベルであってもあくまでも大人向けの解説書や参考書は多数ありますので、それらを手に取っても構いません。
このようにすれば、仕事での利用を志向しながらも基礎を復習して身に付けることができますので、その範囲内で構文的にも単語的にも多少なりとも応用ができるようになり、実際の場面で使えるシーンも増加していくことになります。
より達成感を得られるシーンが増えると予想できるわけです。
ビジネス英語を習得する目的を明確にする
次に、ビジネス英語と言ってもその目的はいろいろあるはずです。
自分は何のために英語を勉強したいのか、身に付けたいのか、あるいは上司からの指示などにより身に付けなければならないのか、目的をはっきりさせましょう。
これもモチベーションを維持する上で重要ですし、目的をはっきりさせることでやるべき事柄もより一層明確になるからです。
例えば海外取引の担当者を任されるようになりたい、海外の担当者と直接会議で打ち合わせができるようになりたいというようなものもありますし、別に社内だけの話ではなくゆくゆくは海外展開も視野に入れた起業をしたいといったこともあるかもしれません。
仕事で使う英語といっても、実際のシーンは電話応対、電子メールのやり取り、会議でのプレゼンテーションやネゴシエーションなど様々なものがあり、それぞれに必要な知識やスキルは少しずつ異なります。
最初のうちはとくに、あらゆることに手を出そうとはせず、一つ一つ確実に身に付けていくようにしたほうが良いです。
電話や会議などは相手の言うことがその場で分からないとどうしようもないと思って苦手にしている人も多いですが、逆に言うと相手はそこにいるのですから聞きさえすれば答えてもらえるということもできます。
まとめ
メールはゆっくり考えられるかもしれませんが、相手はその場にはいないのですから誤解が重なったりする可能性もあるわけです。