最終更新日 2025年7月7日
(1)障害年金について理解を深める
健康で、特に何も不自由なく生活していたとしても、いつ何が起こるのかはわかりません。
自分には何も非がなかったとしても、交通事故などに巻き込まれて一瞬にして自由な生活が奪われてしまうこともあります。
ずっと今の生活が続くと思っているかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
誰もが自分が障害をいつか持つだろうなんて考えるわけではないはずです。
ただ、そう言うことまで考えなくてはならないのかもしれません。
五体満足な状態であれば、このようなことまで考えないのは仕方がありませんが、万が一の時に備えたシステムがあります。
年金と言うと高齢者になってからじゃないと受け取れないと思っていませんか。
障害年金もあるので、必ずしも高齢者しか受け取れないというわけではありません。
足や手などが不自由になるなどした際には年金が支給されます。
このことは知っている人ももちろん多いのですが、知らない人も多いのではないでしょうか。
年金保険料を支払っても、損をするから払いたくないと思っていませんか。
今の年金システムは現役世代が高齢者を支えるのでこのような考え方の人が多いのでしょう。
報道でも、計算してみると今の現役世代は損をすると言うようなことが言われています。
このような報道を見てしまうと年金に加入する必要はないと思う人が増えるのかもしれません。
(2)障害年金の受給要件について
年金に加入していないと、自分が障がい者となってしまい障害者手帳を渡された時に困るでしょう。
もちろん、給付を受けるためには条件があります。
障がい者と一口に言っても人それぞれ違い、1級の人もいれば2級の人もいます。
これを障がい者等級と言い、症状によって等級が決まるものです。
細かい条件がありますが、国民年金や厚生年金に加入していないといけません。
20歳を超えたら国民年金に加入することになりますし、会社に入れば厚生年金に必ず入れると思うでしょう。
20歳になっても国民年金に加入せず、会社で厚生年金に加入していないこともあると言われています。
国民年金に関しては自分で加入するだけで良いですが、厚生年金の場合は注意が必要です。
会社で加入しているかどうかを確かめておきましょう。
(3)障害年金を受け取るための手続きを行う
もしも、自分が障害年金を受け取れる条件を満たしていたとしたら、障害年金の申請手続きをしてください。
何もしなくても自動的に給付されるというわけではありません。
面倒なような気がするかもしれませんが、受け取るためには仕方がないことなので、必ず手続きを済ませましょう。
障がいが残ってしまい、ショックを受けている間はそれどころではないかもしれません。
ただ、手続きをしないと受け取れないので早めに済ませておいた方が良いです。
手続きをする際には必要な書類がいくつもありますので、全てそろえておきましょう。
医師の診断書は想像しやすいかもしれません。
他にも年金請求書や年金手帳などいろいろと必要です。
年金手帳は自分で保管している人も多いですし、会社が保管していることもあります。
自分で保管している人はなくさないように気を付けてください。
(4)うつ病などの精神的な病でも障害年金は受け取れる
障がい者と言うと、体のどこかが不自由になることを想像されやすいですが、精神的なこともあります。
今では心の病と言う言葉もあるように、心の問題で自由な生活ができなくなることもあります。
ストレスを抱えやすい社会になっていますし、今後も心の病を患う人は多くなるかもしれません。
自分は絶対に心の病にはならない、無縁だと思っている人は多いでしょう。
誰だって、自分が心の病になるとは思っていないはずです。
それでも、大きなストレスを抱えてしまうなどしてうつ病などを患う可能性もあります。
自分ではストレスにはならないと思っていたことが、大きなストレスになることもあります。
引越しや転職など環境が大きく変化した時に発症することもありますし、産後うつに悩まされる女性も少なくありません。
幸せの絶頂のように見えても、産後に精神的に不安定になることだって考えられます。
このように様々なことが考えられ、精神的な病であっても障害年金を受け取ることができますので、いつ何が起こるのかわかりませんから年金は誰もが加入した方が良いのではないでしょうか。
(5)まとめ
若年層は、損をすることがわかっているからあまり入りたくないという人が多いのですが、以上のことを考えると入っておこうという気持ちに変わるかもしれません。
もちろん、年金に加入していれば障がい者とならなかったとしても、老齢年金を受け取ることができるので、損になると思わないで入っておきましょう。
年金は年金保険料だけではなく、税金も投入されています。
また、年金保険料を運用して少しでも増やす工夫もされていますから、損をすることばかりを考えない方が良いでしょう。
若くても何が起こるのかはわかりません。
そう思ったら、まだ加入していない人も早く加入しようと思うでしょう。
障害年金の存在を多くの人が知ることも必要なことです。