最終更新日 2025年7月7日
「五月人形の歴史が知りたい」
「五月人形を購入するタイミングはいつ?」
「五月人形は誰が買うの?」
五月人形は端午の節句の際に飾るものであると理解している人が多いでしょう。
飾るタイミングを知っている人は多いですが、どのような理由があって飾られているのかなどの基礎的な知識がない人は少なくありません。
子供や孫のために購入した経験がある人であれば基礎的な知識を持っている可能性が高いですが、そうでなければ詳しい部分まで知らなくてもおかしくないです。
男の子がいる家庭やこれから子供を持ちたいと思っている家庭、これを送りたいと思っている場合はまずは基本的な情報を理解しておくことが大切だと言えます。
目次
五月人形の内飾りと外飾り
男の子の誕生を祝うために用意する五月人形は、無事に成長してほしい、強くて逞しく賢い男性になってほしいという願いを込めて飾ることになるでしょう。
家の中に飾っているシーンを想像する人が多いかもしれませんが、これには内飾りと外飾りがあります。
内飾りは桃太郎や金太郎、神武天皇などをあげることができますが、外飾りは武者幟や鯉のぼりなどが当てはまるでしょう。
外飾りは出世を祈るためなので、無事育つことを祈るための内飾りとは少々違う意味を持っています。
端午の節句の歴史
もともと、端午の節句は古代中国の行事でした。
季節の変わり目は邪気が寄りつきやすいとされており、これを払うためにお供えを用意したり願ったりする習慣があったと言えます。
日本では鎌倉時代から室町時代にかけて、この時期に鎧や兜を家の中に飾っておくことが習慣になっていました。
古代中国の行事と日本の武家の習慣が合わさった結果、5月5日に五月人形を飾ることになったと言えるでしょう。
武家が使用していた戦闘用具であることからネガティブな印象を持ってしまう方もいるかもしれませんが、兜や鎧はもちろんのこと、弓も自分自身の身を守るための重要なアイテムです。
つまり、大切な子供を守ってくれるようにという願いを込めて、これらを飾れると言えます。
いつ頃に購入してどのタイミングで飾るか
五月人形の意味や由来を知るだけでなく、実際に購入したり飾ったりするときの注意点まで知っておくべきです。
いつ頃に購入してどのタイミングで飾るか迷ってしまう家庭は多いですが、2月下旬から4月上旬ごろにかけて店頭で数多くの商品が見られるようになります。
タイミングを誤ってしまうと購入できる製品が少なくなってしまうため、早めに行動しておくことが大事です。
節句人形は一晩だけ飾ることはタブーとされているため、当日に間に合えば良いという考えではいけません。
早くから飾ることは問題がないので、遅くても5月5日から1週間から2週間前には余裕を持って飾っておくべきです。
1人1人に専用のものを用意することが望ましい
新しく購入するかどうか迷ってしまう家庭もありますが、1人1人に専用のものを用意することが望ましいと言えます。
父親のために購入されたもの、母親の兄弟のために購入されたけど役目を終えたものなどがあるかもしれませんが、これらを継承するべきではありません。
洋服やおもちゃはおさがりを使っても問題がありませんが、こちらはその子供の無事を祈って購入されたものなので、他の人のために買われたものを受け継ぐことはおすすめできないです。
ただし、せっかく所有しているものが勿体ないと感じるのであれば、一緒に飾ることは可能だと言えます。
並べて飾ること自体は問題がないので、新しく買った製品と一緒に飾ることがおすすめです。
省スペースの製品も販売されることが増えている
兄弟がいる場合は全員で1つで良いと思うかもしれませんが、先述した通り1人に1つが原則だと言えます。
スペースの問題で長男のために買ったような人形が用意できない場合は、比較的サイズが小さい武者人形などを購入することがおすすめです。
最近では省スペースの製品も販売されることが増えているので、長男のときから飾る場所の広さを考えた上で購入しておくと後から困りにくいと言えます。
【参考】五月人形 コンパクト
五月人形は誰が買うの?
五月人形は母方の祖父母がプレゼントするものという風潮がありましたが、今では両家での折半や雛人形との分担が多いです。
地域によっては誰が購入するべきかげん密なルールを守っている可能性があるので事前にチェックが必要ですが、この頃は祖父母ではなく両親が買うことも増えていると言えます。
今では誰が贈るのかということより、誰のために買うのかということが重視されていると覚えておきましょう。
お互いの地域の風習を確認した上で、トラブルにならない用意の仕方を探っておくことが大事だと言えます。
まとめ
男の子がいる家庭ではなじみ深い五月人形ですが、初めて男の子を授かった場合や初孫の場合は基礎知識を確認しておくべきです。
思い込みから誤った知識を持っている人もいますが、間違った情報を正しいと思い込んでいると、大きなミスをしてしまう可能性が高いと言えます。
新しく用意せずにおさがりを渡してしまったり、次男だけ専用の人形がなかったりすると、無事を祈るという本来の目的から外れることになるので要注意です。
事前に基本的な知識を仕入れた状態で用意するようにすれば、トラブルなく子供や孫のために用意を済ませられるようになるでしょう。