最終更新日 2025年7月7日
加齢臭は、中高年の男性によくみられる独特のにおいのことです。
ろうそくのロウのようなにおい、などと評されることもあるこの加齢臭は、一体どうして起こってしまうのでしょうか。
加齢臭は、ただ単に、「中高年の男の人はくさい」という理由で名づけられているものではありません。
2001年に資生堂が発表した研究に基づいた、科学的に存在することが証明されているにおいなんです。
その原因となる物質は、ノネナールというものです。
このノネナールは、皮脂腺から分泌されます。
悪者扱いされがちな皮脂ですが、適度な皮脂の分泌は、肌や髪が潤いを保ち、かさかさにならないために大切なものです。
この皮脂の中には、9-ヘキサデセン酸という成分が含まれているのですが、これが過酸化脂質と結びつくことでノネナールが発生し、においの原因となるのです。
皮脂の中の9-ヘキサデセン酸は、年齢と共に増加していくため、結果として、加齢にともなってにおいが発生する、ということになってしまうんですね。
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また、過酸化脂質の増加も問題です。
過酸化脂質というのは、脂質が活性酸素によって酸化してしまった物質です。
活性酸素は、老化の原因となる物質で、発生原因は飲酒や喫煙、ストレスなど様々です。
若いうちは発生しても抵抗力を持っているため問題にはなりませんが、中年以降になると、抵抗力が弱まり、体の中に活性酸素が増えていきます。
増えてしまった活性酸素は、どんどん9-ヘキサデセン酸と結びついてノネナールとなり、においの原因となってしまうんです。
加齢臭を抑えるためには、ノネナールを減らす必要があります。
つまり、9-ヘキサデセン酸を減らすか、過酸化脂質を減らせば良いということですね。
このうち、自分で減らすことができるのは、過酸化脂質の発生原因となる過酸化酸素です。
過酸化酸素を減らす生活習慣を身に着け、体の酸化を防ぐことで、老化を防ぐことができ、加齢臭も減らせるようになるのです。
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